大切に育ててもらった新人時代
高校卒業後、私の出身地近くの東北支店むつ小川原六カ所村にあった工事事務所へ配属になりました。2~4名の作業員がいる小さな現場を転々とし、様々な工事に携わって経験を積みました。この時期は、東北地方の現場を半年スパンくらいで移動していて、自家用車に自分の家財道具を積み込んで、各県の工事現場を担当していたのを覚えています。
業務は測量、写真撮影、資料作成など先輩のお手伝いがほとんどです。私は工業高校の土木科を卒業しましたが、実際の現場では、見ること、やること、専門用語を含んだ会話などすべて初めてのことばかりで、覚えることに精一杯の毎日でした。20歳のお祝いをしてもらったのも東北支店にいるとき。先輩たちには、弟のようにかわいがられ、大切に育ててもらいました。
秋田県では、石油の備蓄基地の工事に携わりました。地元を離れて、知り合いがいないなかに飛び込んで工事をするのは寂しい気持ちもありましたが、頼り甲斐のある先輩たちに恵まれて、仕事もプライベートも充実して過ごすことができました。育ててくれる人たちに感謝の気持ちを覚えたのがこの現場です。