100年先を見据えた堤防整備工事地震や津波から暮らしを守る
津松阪港海岸は伊勢湾西岸に位置する風光明媚な海岸です。毎年シーズンになると、潮干狩りや海水浴などのレクリエーションに活用されるなど、近隣に住む方たちの暮らしの一部として親しまれています。そこでは海の家も10軒近く軒を連ねていました。
かつてこの海岸堤防が整備されたのは1960年代のこと。すでに堤防は老朽化し、経年劣化による地盤沈下や空洞化がところどころ見られていたため、抜本的に改修を行う海岸保全施設整備事業が発足。その事業に私たちは手をあげました。
この事業の目的は3点あります。まず老朽化への対応として堤防を改良すること。次に大地震への備えとして液状化対策を実施すること。そして海水浴や潮干狩りなどを今まで通りに楽しめる環境づくりと、自然環境に配慮した海岸整備をすること。
堤防としての機能を向上させ、美観を守るために、撤去工事、仮設工事、土工事、地盤改良工事、本体工事を実施しました。